活動レポート

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広報委員会見学会 東京湾アクアラインの安全・安心を支える防災・換気施設を視察

 広報委員会では、東日本高速道路株式会社及び東京湾横断道路株式会社のご協力により「東京湾アクアライン現場見学会」を2025年3月18日に開催し、計12名が参加しました。アクアトンネルの床版下避難通路やトンネル中央付近の海上にある人工島「風の塔」等を視察しました。
 冒頭、東京湾アクアライン管理事務所の塩畑所長より、アクアラインの建設概要やトンネル防災等についてご説明いただきました。海ほたるより川崎側の区間については、大型船舶の航行や羽田空港の空域制限のため橋梁建設が困難であったこと、シールドトンネル工法の技術的進歩があったことからトンネル構造が採用されました。シールドトンネルの断面は円形のため、平らな道路床版の下の空間を通常時は管理用通路として、非常時は避難通路として活用しています。
 床版下避難通路には、シールドマシンの発進立坑でもあった海ほたるから進入しました。避難通路内は高さが2.75mあり管理用車両が通行できるため車で移動し、途中、非常用施設のご説明をいただきながら風の塔に向かいました。避難通路は常に加圧されているため煙等が進入しない安全空間となっており、非常時は道路階に300m間隔で設置された非常口からすべり台で床版下に下りて避難します。風の塔には、トンネル換気施設を備えた高さ90mと75mの大小2つの塔があり、アクアトンネルの換気を担っています。この2つの塔の独創的な形状・配置は、東京湾特有の風を活用した効率的な換気を計算して設計されたそうです。
 今回の視察を通じて、普段目にすることのないこれらの施設が整備され、確実に維持管理されていることが、安全・安心な道路サービスの提供に繋がっていると改めて感じました。

首都高速道路(株) 濱口隼人(広報委員)

アクアトンネルの床版下避難通路
アクアトンネルの床版下避難通路
「風の塔」にて集合写真
「風の塔」にて集合写真