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留学生インフラセミナー「留学生のための地下空間セミナー ─地下空間を築く都市土木の世界─」報告

 日本における都心部の地下利用形成、今後の地下空間利用及び地下空間利用を実現化する技術について理解を深めることを目的に、2025年2月21日に「留学生のための地下空間セミナー」を開催しました。当日は、3大学15名の参加があり、午前中は丸の内二重橋ビル6 階DMO東京丸の内にて、地下空間利活用及びそれを実現化する技術についての4件の講義を行いました。まず、政策大学院大学客員教授でACUUS(国際地下空間連合)理事である岸井隆幸先生よりビデオメッセージがあり、次に、第111代土木学会会長で大成建設の田中茂義会長より講演「Applying Japan’s civil engineering technology overseas」をしていただきました。留学生からは多数の質問が寄せられ、地下空間利用を実現化する技術への興味が非常に高いことを感じました。その後、大成建設・三菱地所より技術と計画の講義をいただきました。
 午後からは地下にある都市生活を支える施設と首都高速日本橋区間の現場見学を行いました。丸の内仲通り洞道(地域冷暖房設備)、三菱一号館の免振装置、そして東京駅周辺の地下歩行者ネットワークを視察しました。なかなか見ることができない地下施設を実際に見ることができ、留学生たちからは、驚きと感動の表情を確認することができました。その後、日本橋に移動し首都高速日本橋区間地下化について船上から講義を受けながら視察しました。
 本セミナー実施にあたっては、会員企業である大成建設、三菱地所、首都高速道路、そして丸の内熱供給、三菱地所プロパティマネジメントのご協力により実施することができました。また、会の全体司会を東京科学大学の大森文彦先生にお願いたしました。この場をお借りして厚く御礼申し上げます。

日本大学教授 大沢昌玄(留学生インフラセミナー運営委員)

首都高速視察
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