活動レポート

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2023年度海外インフラ展開人材養成プログラム 報告

2023年度「海外インフラ展開人材養成プログラム」が実施されました。このプログラムの創設から携わり「校長」役を務めておられる作中秀行さんに今年度のプログラムについてご執筆頂きました。

 参加者は、コントラクター、コンサルタント、事業者、機構、国土交通省など58名で、官民の人材が入り混じった講習会です。主たる目的は、海外事業を進めるために必要となる知識を学び、異なる立場の視点を得て、人的ネットワークを作ることにあります。
 その内容は、大きく、座学とグループワークから構成されます。具体的には、森地茂GRIPS名誉教授による基調講演、国交省によるインフラシステム海外展開、JICAによるODA概論、その他、プロジェクト組成・案件形成、事業費積算、経済財務分析、プロジェクト・ファイナンス、FIDIC 約款、プロジェクト・マネジメント、プロジェクト実務、三者関係、リスク分析など多岐にわたります。また、受講生の視野を広げるために実施したスコープ拡張講義として、寺島実郎多摩大学学長や家田仁GRIPS特別教授らによる講演も実施されました。
 開講式には大田弘子GRIPS学長および𠮷岡幹夫国交省技監もご参加いただき、本プログラムに対する期待が高いことがわかります。
 6日間の密度の高いプログラムでしたが、受講生は熱心に聴講していました。グループワークでは、それぞれの所属に関係なく、フラットな立場で白熱した議論が展開されました。受講者がステークホルダーの様々な立場を知り、異なる視点で物事を捉える良い機会になったことでしょう。
 懇親会では、海外事業に対する強い期待と前向きな意見が交わされていました。本プログラムに対する受講生の満足度も高かったです。

日本工営エナジーソリューションズ(株)  作中秀行

家田仁GRIPS特別教授による講演
家田仁GRIPS特別教授による講演
グループワークの活発な討議
グループワークの活発な討議