活動レポート

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2021年度 留学生サマーセミナー「Urban Transition : Smart City, Sensor and Beyond」報告

2021年9月15日(水)、留学生サマーセミナー「Urban Transition : Smart City, Sensor and Beyond」(スマートシティ、初回)をオンラインで開催しました。
留学生向けにはZoomを利用したインタラクティブな講義とし、12カ国26名(他日本人学生TA5名)が参加。一般向けにはYouTubeで同時配信を行い、最大で90名程に視聴いただきました。過去のセミナーでは、座学と見学会を複数日で実施していましたが、新型コロナの影響により、見学会を断念し、座学を1日で行う形式といたしました。

午前は、国土交通省・渡邉浩司技術審議官のご挨拶からスタートし、東京大学・布施孝志教授から都市における計測技術、同・勝田俊輔教授からアイルランド飢饉を事例とした危機対応についてお話いただいたあと、センシングや自動運転等に関わる先進的な技術・取り組みについて講義を行いました。午後は、スマートシティ事例やオープンイノベーションの取り組みについて講義を行ったあと、留学生がセミナーの事前に取組んだ自国へのスマートシティ導入等に関する課題やグループワークの成果発表を行いました。
最後、東京大学・浅見泰司教授から都市と情報に関する講演、清水建設・印藤正裕専務執行役員からデジタルツインやi-Constructionの取り組みについてお話いただきました。

オンライン下での関係づくりや学習効果を高める工夫として、Slack等を活用した情報共有や、事前グループワークを実施したことで、留学生同士の交流や活発な議論が行われました。
レジリエンスやSDGsに対する意識、それらを実現するスマートシティや関連技術に対し、留学生からの関心が非常に高いことが再認識され、国内外における展開を加速させる必要性を感じるセミナーとなりました。

東京大学大学院工学系研究科 萩原拓也(当サマーセミナー事務局)

参加者の集合写真
参加者の集合写真

留学生サマーセミナー事後アンケートの結果

1)Satisfaction(サマーセミナーの満⾜度)5段階[5:⾮常に満⾜/1:⾮常に不満⾜]

サマーセミナーの満⾜度

  • 6割以上が⾮常に満⾜、また 95%が満⾜と回答した。

2)全体的な感想・コメント

次のような好意的な内容のコメントが殆どであった。

  • スマートシティに関する技術や事例について包括的で有益な情報が多く、内容が充実しており、よくまとまっていた。
  • 産官学の多様なバックグランドの講師による視点・アイディアを共有することができた。
  • スタッフ、コーディネーターなどのサポートがよく、よく準備されていた。

⼀部の留学⽣からは改善点として下記があげられた。

  • 集中して講義に参加したり、またディスカッションの時間を増やすために⽇程を2⽇間、あるいはそれ以上にわけてほしい。
  • 包括的に学ぶには良いプログラムだが、専⾨によって幾つかのカテゴリーにわけてもよい。
開会挨拶の国土交通省渡邉技術審議官
開会挨拶の国土交通省渡邉技術審議官
基調講演の浅見教授(左)とコースディレクターの羽藤教授(右)
基調講演の浅見教授(左)とコースディレクターの羽藤教授(右)
基調講演の清水建設印藤氏と留学生のディスカッション
基調講演の清水建設印藤氏と留学生のディスカッション
講演者・留学生による質疑応答
講演者・留学生による質疑応答