活動レポート

イブニングセミナー

第3回イブニングセミナー 「国土と交通の未来像を考える」報告

 2020年12月7日の第3回イブニングセミナーでは、COVID-19災禍とポストパンデミック時代をテーマに、リモート社会、地域交通、都市のレジリエンスについてご講演及びご鼎談いただきました。
 
 冒頭、家田仁会長より、COVID-19災禍の社会インフラへの影響を概観いただき、災害がインフラを進化させるという一つの視座をいただきました。
 
 東京大学大学院 小澤一雅教授は、リモート社会とは既存インフラシステムの再構築により実現される安全と経済の両立であるとし、具体的な切り口として、情報通信技術・データサイエンスの活用場面や開発状況、活用課題についてご講演されました。
 
 続いて、名古屋大学大学院 加藤博和教授より、COVID-19災禍における交通状況と将来見込みを踏まえ、地域公共交通事業には付加価値の高い「おでかけ」を提供できるような変革が必要不可欠であることについてお話しいただきました。
 
 東京大学大学院 羽藤英二教授からは、COVID-19災禍が地域・国土の課題を加速させた中で求められる都市像・国土像とは何か、取組み事例を交えてご説明いただきました。
 
 東京理科大学 伊藤香織教授を司会にお迎えしたご鼎談に加え、交通・建設・都市開発分野についての業界動向のご報告もいただき、社会インフラに及ぶ災禍の全体像と課題が浮き彫りになったセミナーでした。

みずほ総合研究所㈱ 石井由佳(広報委員)

小澤一雅教授
小澤一雅教授
加藤博和教授
加藤博和教授
羽藤英二教授
羽藤英二教授
伊藤香織教授(司会)
伊藤香織教授(司会)