活動レポート

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令和2年度「海外インフラ展開人材養成プログラム」 オンラインでの開催 報告

「海外インフラ展開人材養成プログラム」が計画・交通研究会の主催、国土交通省・政策研究大学院大学・東京大学の後援で、9月14日から9月18日の5日間にオンライン式研修で実施されました。このプログラムは、①海外でインフラ事業を展開す
る際の基礎知識の習得、②実務者の経験に基づく実践的な演習を通じた課題解決スキルの習得、③様々な業種の人材が参加・交流することによる俯瞰的で広い視点の獲得及びネットワークの構築──を通し、世界各国のプロジェクトの現場で活躍でき
る人材育成を目指すものです。

好評だった昨年度の実績(昨年度は政策研究大学院大学が主催)を踏まえ、今年度は当初、2回の研修を実施する計画をたてていました。しかし、コロナ禍の下、昨年度同様に多くの受講者・講師を一堂に集める対面式研修は実施できず、全編をオン
ライン式及び録画講義のビデオ配信に変更して実施することになりました。オンライン式にしたためか、コロナ禍であっても多くの受講申込があり、政府系機関11名、インフラ事業会社11名、建設会社15名、建設コンサルタント15名、その他4名の56名が受講しました。

講義は、計画・交通研究会の森地前会長の基調講演と家田会長の「自らを相対視する勇気と通説を疑ってみる勇気」から始まり、視野の拡張を促す講義や海外プロジェクトの現況・事例・案件形成に係る講義及び経済・財務分析の演習や契約・リスク対応に係るグループディスカッションまでの27 コマに及び、幅広く経験に満ちた内容の講義が連日展開されました。「オンラインでグループディスカッションができるか?」、「オンラインで受講者ネットワーク形成ができるか?」等の懸念事項を抱えて開始しましたが、受講者間のオンラインでの議論は想定以上に熱く活発なものになり、同時に受講者ネットワークも形成されていきました。最終日に有志で実施したオンライン懇親会では、深夜まで海外プロジェクトに係る期待や抱負の熱い議論が繰り広げられました。

5日間の連日の講義は朝9時から夜の7時過ぎまで組まれている上、事前録画されたビデオ講義の視聴も求められるため、受講者にとって忙しいものになりました。しかし、最終日の修了式では、「視野が広がった」、「さまざまな立場があることを知った」、「異業種の受講者とのネットワークができた」等の評価をいただきましたので、事務局としてもこのネットワークについて継続的フォローをしていく所存です。

八千代エンジニヤリング株式会社 事業統括本部海外事業部 副事業部長 藤井克巳(当プログラム事務局)

家田会長によるオンライン講義
家田会長によるオンライン講義
オンラインでの受講状況
オンラインでの受講状況
クラウドの共有ファイルに同時書き込みしながら実施したオンラインでのグ
ループディスカッション
クラウドの共有ファイルに同時書き込みしながら実施したオンラインでのグ ループディスカッション