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見学会

2020年度見学会:「いま、本格化する福島復興! ~福島第一原発と周辺12市町村再生の現在~」

福島第一原発事故の影響エリアでは、事故後10年が経過し空間線量も既に大幅に減衰しています。原発では廃炉の準備作業が進み、原発周辺の広大な敷地に中間貯蔵施設も完成して、県内各所に長期間仮置きされてきた黒いフレコンパックに詰められた汚染土壌も2021年度中には中間貯蔵施設への搬送も完了する見込みとなりました。また、各地の復興拠点やロボットテストフィールドなどの整備も行われてきました。しかし、周辺12市町村には、帰還困難区域解除に向けて準備を進めている地区(特定復興再生拠点区域)も残っており、また避難解除発令時期の違いなどに起因して、住民の居住率(帰還率)も、原発周辺部(ゼロ~10%)や飯舘等の北西部周辺市町村(30~40%)などではまだまだ非常に低く、地域の現場は再生に向けて苦悩しています。さらに、偏見や無理解に基づく風評被害によって、(安全が確認されているにもかかわらず)福島県産の農産品が安く買いたたかれるなど社会的問題も、情けないことにまだまだ払拭されていません。復興庁もこうした現状を認識し、福島12市町村の復興ビジョンを全く新しく更新する作業に入っています。東日本大震災復興10年が経過する今、福島の本格的復興はまさにこれからスタートするという状況にあるといえます。こうした福島の現状に鑑み、計画・交通研究会では、会員の皆様に本当の福島とその本格復興のスタート感を共有していただくため、通常では見学のできない施設も含め、極めてディープな見学会を企画しました。コロナ対策の徹底上、きつい定員を設けましたが、皆さま奮ってご参加いただければと思います。

主な見学先
●福島第一原発:廃炉準備作業が進む原子炉建屋や林立する処理水タンクなど、発電所施設の今を間近かから
見学
●中間貯蔵施設:巨大な除染土壌を貯蔵する施設や除染土壌の大規模機械分別作業、土壌搬入の円滑化のため
環境省が整備した道路
●ロボットテストフィールド:福島復興の核の一つとなるイノベーションコースト構想の一環で建設された新
技術開発拠点を訪問(南相馬市)
●東日本大震災・原子力災害伝承館:本年完成した福島県立の災害伝承館。国営復興祈念公園が隣接(双葉町)
●飯舘村の復興関連諸施設:道の駅までい館や希望の丘学園はじめ菅野前村長が精力的に展開してきた復興の
取り組みを見学(飯舘村)
●大川原復興拠点:新産業・都市拠点として常磐道のIC新設と合わせて整備された大規模な復興団地(大熊町)
●その他:各所で行われている付加価値の高い果物・花卉・野菜などの新しい生産拠点

日程
2021年2月3日(水)~4日(木) 1泊2日
集合:2月3日(水) 9:00頃 JR福島駅
解散:2月4日(木) 17:00頃 JR富岡駅
*詳細は後日、参加者にお知らせいたします。
参加費
1万円(宿泊費込み)
集合地まで・解散地からの交通費は自費
コロナウィルス感染症対策について
・バス2台に分乗して移動。
・宿泊のホテルはシングルルームを使用。
・宿泊先での懇親会はなし。
申込期限
2021年1月22日(金)
ご参加される場合は、ページ右上にある「各種イベント申し込み(会員用)」よりお申し込みください.