社会が
真にクリエイティブな
成果と活力を
生み出していくために。
一般社団法人「計画・交通研究会」は、1974年に東京大学工学部土木工学科(当時)の八十島義之助先生の主唱によって設立された組織で、国土やインフラに関わる個人や企業等の集合体です。設立以来40年以上にわたり、美しく安全・健康で豊かな暮らしをもたらす国土の保全やインフラの整備・運営、それを実現するための政策立案・制度設計・技術開発などを目指して、調査・研究、会員相互の啓発、社会への発信の場として機能しています。
当会では2022年度より新たに「地域問題小研究会」を立ち上げており、今回は昨年11月の沖縄見学会に続いて北海道見学会(札幌市・北広島市)を開催します。
札幌市では、2030年度末の完成を目指し進められている北海道新幹線新函館北斗・札幌間の開業、札幌駅交通ターミナルや一般国道5号創成川通(都心アクセス道路)事業のほか、札幌駅周辺での再開発が積極的に行われています。また、札幌市と隣接する北広島市では、野球観戦だけでない賑わい・交流の創出の場を一体的に整備し注目されている北海道ボールパークFビレッジが本年3月末に開業しています。
今回の見学会では、札幌都心部におけるこれらの建設予定地や北海道ボールパークFビレッジを見学するほか、それぞれの事業に期待される役割や波及効果、札幌市ひいては北海道全体のモビリティやまちづくりのあり方について、ミニ講演会を通じて関係者と参加者間で議論したいと思います。
皆さま奮ってご参加ください。
わが国では高度成長期に建設されたインフラストラクチャーの高齢化が社会問題となっているなか、開通から60年を迎えた首都圏の大動脈である首都高速道路においても構造物の劣化が進行し、総延長327kmのうちの約64kmで更新事業が進行中です。また2014年以降の法定点検によって、想定以上に損傷が顕著となっている事象が発生しており、新たな更新事業が必要となっています。
今回の見学会では、2014年に事業着手し、2028年度の完成を目指して進行中の1号羽田線の「東品川・鮫洲更新工事」と、供用から45年以上経過した高速湾岸線の「荒川湾岸橋」の損傷状況の見学を通じて、過酷な使用下にある大都市の高速道路のリニューアル対策の現状を学ぶ機会とします。