活動レポート

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産学共働若手勉強会 JR九州自動運転プロジェクト 見学会

 産学共働若手勉強会では、2024年8月23日に、九州旅客鉄道株式会社(以下、JR九州)で進められている自動運転プロジェクトの見学会を開催し、8名が参加しました。
 鉄道では、乗務形態による分類に基づいて自動化のレベルがGoA(Grade of Automation) 0~4に分類されています。JR九州では、2つの自動運転に関する取り組みが進められており、今回の見学会では同社、安全創造部の青柳課長代理ご案内のもと、香椎線および鹿児島本線における自動運転の実施状況を運転台に添乗し、視察させていただきました。
 香椎線では、2020年12月からの実証運転を経て、2024年3月より、全国で初めてGoA2.5自動運転を開始しています。GoA2.5は、緊急停止操作や避難誘導等を行う運転士以外の係員( 車掌( 自動運転乗務員))が先頭車両の運転台に乗務するものです。各駅において、列車の走行開始要求ボタン操作を行った後は、異常発生時の緊急停止操作を担い、汽笛や放送装置等の操作を行いながら次駅までの走行・停車を自動で行う様子を見学することができました。
 また、鹿児島本線においては、2024年3月より、GoA2.0自動運転(自動列車運転支援装置)の実証運転を開始しています。運転士が乗務する形態ですが、地上設備の増設は不要なシステムとなっています。
 JR九州では、双方の取り組みを通して得られた知見やフィードバックを活かしながら、今後も自動運転の取り組みを推進される旨を伺うことができました。

東日本旅客鉄道(株) 池田圭吾(産学共働若手勉強会)

香椎線 西戸崎駅での集合写真
香椎線 西戸崎駅での集合写真
香椎線運転台(GoA2.5自動運転実施中)の様子
香椎線運転台(GoA2.5自動運転実施中)の様子