活動レポート

その他

「自動運転車の今を知る」合宿やAI をテーマとした⾃主勉強会など

産学共働若手勉強会は,主に20~30代の若手研究者とエンジニアが相互の交流を深めることを目的に、一昨年活動を開始しました。メンバーは土木計画をはじめ構造や地震、水理の研究者,企業はゼネコン、鉄道、デベロッパー、シンクタンク、コンサルタントと多彩で、最新のテーマについて勉強会を開いたり、プロジェクト現場を見たり、ときにはお酒を酌み交わしながら議論するなど、お互いに刺激を受けながら楽しく活動しています。
このうち自主勉強会では、AI(特に深層学習)の土木分野への適用、日欧における長大連結トラックとトラック隊列走行の現状と課題、画像処理や機械学習を応用した橋梁の維持管理技術など、時宜を得たテーマを取り上げました。いずれもメンバーが企画し、講演者も若手というフレッシュな顔ぶれで行っています(講演者の2名は、その後若手勉強会に加入)。 また、現場見学会では、自動化技術を装備した建設機械のデモンストレーションや堤体完成間近(昨年8月時点)の八ッ場ダム、都心部での大規模再開発など、最新の技術や話題の施設を見学しました。
さらに昨年は、念願であった(?)1泊2日の合宿も行いました。テーマは「自動運転車の今を知る」。1日目は、自ら自動運転自動車を開発している金沢大学菅沼研究室を訪問し、まずは実際に乗車(校内で)。その後、自動運転車に関する研究状況や開発したシステムの構成、公道での実証実験、解決すべき課題など、丁寧な説明を受けました。メンバーの関心はとても高く、活発な質疑が行われました。2日目は、ゴルフ場などで使われている電動カートを改造し、全国で初めて公道走行に必要なナンバーを取得した輪島商工会議所を訪問。商工会議所という民間組織が、行政協議等の様々な困難を経て市街地走行を実現(一部区間では自動運転を実施)したプロセスを伺い、一同大変勉強になった様子でした。
このように勉強会では、様々な機会を通じて若手同士が議論、交流を深めておりますが、共通の関心事項の一つであるAI(人工知能)について、本年4月の総会後の講演会の時間をお借りして若手メンバーから意見発信をさせていただく予定です。
最後になりましたが、勉強会の活動には本研究会から多大なご支援をいただいております。また、会員企業の各位にも、若手実務者の推薦やプロジェクト現場の見学など、様々な場面でご協力をいただいております。この場をお借りして厚く御礼申し上げます。
※メンバーは随時募集しております。興味をお持ちの方は,お気軽に事務局までご連絡ください。

日本大学 金子雄一郎(産学共働若手勉強会主査)

自動運転自動車の試乗(金沢大学菅沼研究室)
自動運転自動車の試乗(金沢大学菅沼研究室)
完成間近の八ッ場ダムの堤体を前にして
完成間近の八ッ場ダムの堤体を前にして
輪島商工会議所の電動カート「WA-MO」
輪島商工会議所の電動カート「WA-MO」